エアコンの取り外しや設置に、資格は必要ありません。
(*電気工事を必要とする場合を除く)
取り外し方法をまとめた動画が、YouTubeなどで配信されているので、自分で取り外してみようと考える方もいるでしょう。
確かに、エアコンの取り外しはそこまで難しいものではありません。専門業者であれば、1台あたりの作業時間は30分程度です。
DIYが得意な人や、工具の取り扱いに慣れている人であれば、問題なく作業できるかもしれません。
しかし、間違った方法でエアコンを取り外すと、事故につながる可能性があります!
曖昧な知識のまま作業を行なうのは、とても危険です。
この記事では、エアコン取り外しを自分で行う際の3つの危険性についてご紹介します。
人身事故の危険性
エアコン取り外しを自分で行う前に、さまざまな危険性があることを知っておいてください。
ここからは、エアコン取り外し作業中に起こり得る3つの危険性について確認していきます。
室外機の爆発
最も気をつけなければいけないのが、室外機の爆発(正確には破裂)です。
ここでは解説を省きますが、ポンプダウンというガスを回収する作業を誤った手順で行なうと、室外機内部のコンプレッサーが破裂します。もし、近くにいれば、命にも関わる重大事故です。
知識がない状態でエアコン取り外しは決して行わないでください。
感電または漏電
エアコンの室内機と室外機は電線により接続されています。
もし、電源を入れた状態で接続線を切ってしまうと、感電の恐れがあります。
確実に電源を落としてから、電線の切断や引き抜きを行ってください。
エアコンの落下
エアコンは見た目以上に重いものです。
特に最近の機種はお掃除ロボットが搭載されているものが多く、15kg〜25kgほどの重量があります。
脚立に登った状態では不安定でもあるため、重さに耐えれずエアコンを落とす可能性もあります。
怪我や破損を防ぐためにも、2人での作業がおすすめです。
その他の危険性
ここまでは、人身事故につながる危険性について解説しました。
その他には、エアコンが故障する危険性もありますので、解説していきます。
ガス漏れ
ガス回収がうまく出来ていなかったり、締め付けが甘かったりすると、ガスが漏れてしまう可能性があります。
冷媒ガスは、エアコンの冷暖房能力に関わってきますので、ガスが無くなってしまうと、エアコンが効かなくなります。
冷媒配管の折損
冷媒ガスを供給するための配管は銅で出来ており、簡単に曲がります。
無理に曲げることで折れてしまうので、配管の取り扱いには注意が必要です。
特に、室内機本体側の補助配管を折ってしまうと、そのエアコン自体は取り付けができなくなります。
溶接をして修理するか、エアコンの買い替えが必要となります。
エアコン工事はプロに相談
エアコンの取り外しに資格は必要ないですが、さまざまな危険を伴います。
十分な道具や知識がないのであれば、無理をせずにプロに相談をしましょう。
まとめ
- エアコンの取り外しに資格は必要ない
- 自分で行う場合には危険を伴う
- 無理な取り外しはせずにプロに相談する