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エアコンクリーニングで故障させてしまった!保証と対処方法を解説

損害賠償の保険 エアコン

エアコンクリーニングでは、作業後の不具合や故障はつきものです。
どれだけベテランの作業員であったとしても、避けられないケースがあります。

もし、エアコンを故障させてしまった場合、お客様に大変な迷惑をかけることになります。
すぐに対応しなければ、信用を失うだけではなく重大なクレームにも繋がりかねません。

その為にも、万が一に備えた保険入っておくのは勿論のこと、対処方法についても知っておく必要があります。

CHECK!
  • これから新規事業としてエアコンクリーニングを始める
  • 故障させてしまった時の対処方法について知っておきたい
  • どのような保証に備えておけば良いかわからない

このようなお悩みを解決します。

まず初めに言っておきたいことは、エアコンの故障はしっかりと対処すればすぐに解決できる。ということです。補償金額について不安を抱く方もいるかもしれませんが、賠償保険に加入しておけば問題ありません。

この記事では、エアコンクリーニングで故障させてしまった場合の対処方法と保証について解説します。
どうぞ、参考までにご覧ください。

エアコンが故障する原因

エアコンの故障要因を知っておけば、対処もすぐにできます。
エアコンクリーニングで起こりうる故障や不具合について、いくつかご紹介します。

基盤に水分や異物が付着

エアコンの基盤
エアコンクリーニングでは、基盤そのものを取り外したり、基盤に付いているコネクターを取り外す必要があります。
養生があまかったり、分解をせずに洗浄してしまうと、基盤に水やゴミが付着して不具合が発生します。

Point 「水をかけないように養生は丁寧に行う」

ファンモーターの故障

エアコンの故障
送風ファンの故障もよく起こります。送風ファンを取外しせずに洗浄する場合、ファンモーターに水をかけてしまったり、ファンを高速回転させることにより、モーターが故障します。

Point 「送風ファンの洗浄ではモーターに注意する」

組み付け不良

エアコンの分解
エアコンは分解よりも、組み付けの方が若干難しいです。コネクターの位置を間違えていたり、ユニットのツメがしっかりとはまっていなければ、エアコンの動作に異常がでます。

Point 「組み付けは正しい位置に取り付ける」
エアコンクリーニング後の不具合!前面パネルが閉じない時の対処方法
お掃除機能付きエアコンの中には、全面のパネルが自動で開閉するものがあります。エアコンクリーニング後に、パネルが閉じなくなってしまう不具合の原因とは何か?また、その解決方法について解説します。熊本のエアコンクリーニング専門業者リノハンズ。

劣化した部品の破損

エアコンフィルターの埃
古いエアコンを分解する際には、劣化により部品が破損する可能性があります。目安として製造から10年を超えるエアコンについては、細心の注意を払って作業しなければいけません。

メーカーからの部品取り寄せもできない可能性が高いので、基本的には保証対象外となります。

Point 「10年以上のエアコンは保証できない」

エアコンが故障した時の対処方法

もし、エアコンクリーニング後に不具合が発生した場合、何より重要なことはすぐに対処することです。
実際にどのような手順で保証を行うのか、確認していきます。

故障原因を特定

まず初めに、故障原因を特定します。
エアコン本体のランプやリモコンで「故障診断」や「エラーコード確認」ができます。
本体のランプが点滅している場合には、何かしらの異常が発生している可能性が高いです。

エアコンの点滅

エアコンの説明書にも故障診断の手順が記載されています。それらを確認して、故障の原因を特定します。説明書が無い場合には、メーカーのWebサイトで説明書をダウンロードすることができます。

エラーサインが出ていなくて動作異常が発生するのであれば、組み付け不良を疑いましょう。

お客様に状況を説明

作業が終わっているのに、いつまでも点検をしていると、お客様は不安に思います。
状況をすぐに伝えて、保証についても説明をしましょう。保証があり、すぐに対処することがわかれば、お客様も安心されます。

メーカーに出張修理を依頼

エアコンの点検
基盤やモーターの交換となれば、自分でどうにかするのは困難です。
メーカーに出張修理を頼む必要があります。事前に調べておいたエラーコード等を伝えると、スムーズに手配ができます。

早ければ翌日にも対応してくれます。自分で修理するのが難しければ、すぐに手配をしましょう。

故障箇所と型番を記録

故障した箇所とエアコンの型番は記録しておかなければいけません。お客様の了承を得れるのであれば、写真に納めておく方が良いです。
ほとんどの場合は、保険会社から写真の提出が求められるからです。

保険会社へ連絡

メーカーの手配と状況の記録ができたら、保険会社に連絡をします。
お客様の個人情報を伝える必要もあるので、事前にお客様には了承を得てください。

保険会社に提出する書類
  • 申し込み書
  • お客様情報
  • 故障した物の写真・型番
  • 修理完了の証明書類
  • 修理費の領収書

書類が揃っていなければ、保険適用されないこともあります。しっかりと準備しておきましょう。

自分で修理して解決する場合

組み付け不良や部品の破損であれば、自分で解決することができます。
劣化した部品を壊してしまったり、小さな部品を無くすことは、独立初期にはよくあることです。

破損した部品を発注

エアコンの部品は単品で発注することができます。
メーカーや卸業者に問い合わせて、部品を取り寄せましょう。

エアコンの型番と取り寄せる部品の名称がわかっていれば、スムーズに取り寄せできます。部品の名称がわからない場合には、図面などを送ってもらい、部品の型番を確認します。

エアコンの分解図面

製造から10年以上のエアコンについては、サポートが終了しているので部品を取り寄せできない可能性があります。

部品の交換と動作確認

送風運転の操作
部品を交換して動作に問題がなければ、修理完了です。
部品が届くまでに、およそ1週間ほどかかります。発注するのであれば、速やかに手配しましょう。
小さな部品であれば数百円ですので、実費で払うことが多いです。大きな費用が発生するのであれば、一度保険会社に連絡をしましょう。

エアコンの故障を防ぐための準備

事前の確認や準備を行っているだけで、エアコンクリーニングにおける故障率は格段に下がります。どのような準備をしておくべきか、お伝えしておきます。

作業前の動作確認は必ず行う

作業前の動作確認を怠っていると、いつか痛い目をみることになります。既に何かしらの不具合があるエアコンをクリーニングした場合、作業を行ってしまえば保証するしかありません。私自身も、独立初期にはこのような経験があり、実際に修理保証を行ったことがあります。
確認さえ行えば防げるものです。作業前には必ず動作確認を行いましょう。

分解時は写真等で記録をとる

慣れてくると、スピード重視になりがちです。お掃除機能付きエアコンや業務用エアコンでは、内部が複雑なため、できる限り記録をとっておくべきです。コネクターの差し間違いは、最近のエアコンではほぼあり得ませんが、差し忘れはやりがちなミスです。分解をやり直す手間を省くためにも、記録は重要です。

古い機種は無理に作業しない

独立してまもない時期だと売上がそこまであがらず、どんな依頼も受けてしまいがちです。だからと言って、古い機種や破損しているエアコンをクリーニングすると、故障の可能性が高くなります。もし、作業をする場合には、保証対象外であることや、故障のリスクがあることを事前にお客様に伝えましょう。

まとめ

  • エアコンクリーニングに故障はつきもの
  • すぐに対処すれば問題なく解決できる
  • 万が一の保証に備えて対処方法についても知っておく