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エアコン洗浄スプレーの使い方を間違えると故障や発火の原因に!?

取扱注意 エアコン

皆さんはエアコン洗浄スプレーというものをご存知ですか?
スプレーするだけでエアコン内部の汚れを落とすことができるという商品で、ホームセンターやドラッグストアで販売されています。

使い方も簡単な上に値段も安価であることから、実際に購入を検討しているという方も多いのではないでしょうか。

CHECK!
  • エアコン洗浄スプレーの正しい使い方を知りたい
  • 安全性や故障につながらないか心配
  • エアコン洗浄スプレーの効果を知りたい

このようなお悩みを解決します。

実は、このエアコン洗浄スプレーは、使い方を間違えるとエアコンの故障を招いたり、最悪の場合には発火事故に繋がってしまいます。

件数は少ないにしても、実際にエアコンから発火したという事故は報告されています。
そういった事故を起こさないためにも、エアコン洗浄スプレーを使用する際にはしっかりとした知識を持っていなければいけません。

この記事では、エアコン洗浄スプレーの正しい使い方と、取り扱いの注意点をエアコンのプロがお伝えいたします。
購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

エアコン洗浄スプレーの危険性

エアコン洗浄スプレーを使用するにあたって、3つの危険性が存在します。
エアコンクリーニングのプロ視点での見解ですので、購入を考えている方は参考にしてみてください。

故障の危険性

エアコンの故障
「お掃除機能付きエアコン」のように、最近のエアコンは様々な機能がついています。
機能が多い分、エアコン内部は複雑になっていて、多くの配線や電装部分が存在します。

通常エアコンを清掃する際にはカバーを取り外し、コネクターを取り外し、電装部分がない状態でクリーニングを行います。
その理由は、隅々まで掃除をするという意味もありますが、一番の理由は故障をさせないためです。

もし、分解をせずに洗浄剤や水をかけてしまったら、エアコンはすぐに故障します。

エアコン洗浄スプレーもその例外ではありません。そのため、自身で洗浄をする際には、対象箇所に電装部が無いかどうかを確認しなければいけません。

お掃除機能付きエアコンには、高い確率で電装部分が存在するため、基本的にエアコン洗浄スプレーは使用しない方が良いです。
万が一故障させてしまった場合には、メーカーの出張費と修理費を合わせて2万円〜5万円ほどの修理費が発生してしまいます。

発火の危険性

火災事故
これは最悪のケースであり、極めて稀ですが、エアコン洗浄スプレーは使用方法を誤ると発火事故に繋がります。

液体が配線や電装部の端子部分に付着すると、水分によって電気の通り道(トラック)が出来て、異常発火します。
これをトラッキング現象といいます。

Warning 「エアコン洗浄スプレーを電装部に吹き付けるのは厳禁!」

汚染の危険性

カーペットのしみ
エアコン洗浄スプレーは使用できる場所が限られています。適切な使い方をしなかった場合には、汚水により部屋を汚す危険があります。

使用できるのはアルミフィン部分

エアコン洗浄スプレーを使用できるのは、アルミフィンと呼ばれる熱交換器の部分のみです。

アルミフィン以外の送風ファンなどに使用した場合には、高い確率で部屋を汚す可能性があります。

使用前の養生は必須

エアコン洗浄スプレーを使用する場合には、必ず養生をしなければいけません。
エアコン洗浄スプレーを使用した際の汚水は排水ホースから外へ流れていくと説明書きされています。
しかし、スプレーした液がアルミフィンを通り越してファンにかかることも十分考えられます。
もしも汚水が送風ファンにかかってしまった場合、エアコンをつけた途端に汚水が飛び散ってしまいます。

適切な使用方法

ここまで説明したように、エアコン洗浄スプレーは使い方を間違えると思わぬ事故に繋がります。
エアコンクリーニングのプロ目線で、適切な使用方法をご紹介いたします。

まずは周囲を養生する

部屋の養生
汚水が飛び散る可能性がありますので、まずはエアコン周辺の養生を行わなければいけません。
ホームセンター等に販売されている布マスカーテープは1100mmのものが使いやすくてお勧めです。

布マスカーテープ 1100mm×25m 塗装養生テープ

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エアコンフィルターを取り外す

フィルターの取り外し
エアコン洗浄スプレーを使えるのは、基本的にはエアコンフィルターを外した面のみです。
お掃除機能付きエアコンなどは、フィルターを外してもお掃除ユニットがあるので、スプレーするのは極力避けた方が良いです。

熱交換器にスプレーする

エアコンの抗菌
熱交換器とは、上の写真に見えるアルミがびっしりと並んでいる部分です。
ここ以外の場所にスプレーしてしまうと故障する可能性が高まってしまいます。

まとめ

  • 洗浄スプレー使用は注意が必要
  • 最悪の場合発火事故に繋がる
  • 使用する場所は限られている
  • 無理をせずにプロに依頼する