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エアコンの電圧切替で100Vから200Vにする場合の事前確認とは

エアコンの電圧切替 エアコン

エアコンの据付け位置にコンセントがあるからといって、何も確認をせずに電圧切替を行なってしまうと、思わぬ代償を払う可能性があります。

例えば、エアコン専用回路だと思って工事をした結果、実は回路が分岐されていた場合。

壁の中で分岐されたエアコン専用回路

写真は事前に発見したものですが、もし確認をせずに電圧切替をしていたら、お客様の家電製品やスマホが故障していたかもしれません。

このように、まさかありえないだろう。というような事が原因で損害を被ることもあります。
その為、エアコンの電圧切替では、必ず事前確認をしなければいけません。

この記事では、エアコンの電圧切替において、100Vから200Vに変更する際の事前の確認事項について解説していきます。

電圧切替における事前の確認事項

100Vから200Vへの電圧切替において、確認すべきポイントは主に4つあります。

事前の確認事項
  • エアコン専用回路であるか
  • 単相3線式の配電方式であるか
  • アンペア数は適切であるか
  • 安全ブレーカーは2P2Eであるか

それぞれの項目について、確認方法を解説します。

エアコン専用回路

エアコンは専用コンセントとブレーカーが1対1でなければいけません。
もし、エアコン専用回路が分岐されている場合には、電圧切替をすると家電製品が壊れる可能性があります。

エアコン専用回路であるかどうかの確認方法は、以下の手順で行います。

  1. 電圧切替をするブレーカーだけOFFにする
  2. テスターで電圧が切れていることを確認
  3. その他のコンセントをテスターで確認
  4. その他コンセントがONであることを確認

*ポイントは、その他のコンセントも確認すること。

エアコン専用回路のブレーカーだけをOFFにしていて、その他のコンセントもOFFになった場合、回路が分岐されて繋がっている可能性があります。

特に、エアコン専用コンセントの近くにあるコンセントは必ず確認をしたほうが良いです。
稀に、隣の部屋と分岐されていることもあるので、念のために確認することをお勧めします。

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単相3線式の配電方式

分電盤を確認して、単相3線式であるかどうかを確認しましょう。
サービスブレーカーまたは、漏電ブレーカーから、赤、白、黒の3本の線が上下に配線されていれば単相3線式です。
単相3線式であれば、100Vと200Vヘの切替が可能となります。

単相3線式のブレーカー

もし、赤、黒の2本しか配線されていない場合は、単相2線式となりますので、100Vしか使用できません。

単三用Sブレーカー、単二用Sブレーカーと記載されているものもあるので、表示をみて判断することもできます。

サービスブレーカーのアンペア数

サービスブレーカーとは、主に分電盤の一番左に位置しているブレーカーです。アンペアブレーカーとも呼ばれており、その建物で契約しているアンペア数が記載されています。

サービスブレーカーのアンペア数

ここに記載されたアンペア数があまりにも低い場合(20Aなど)、エアコンを使用できない可能性もあります。

また、電力会社によっては、サービスブレーカーが設置されていないケースもあります。

200V対応の安全ブレーカー

最後に、エアコン専用ブレーカーが200V対応であるかどうかを確認します。
2P2Eと記載されていたり、AC100(110)/200(220)Vと記載されていれば、200V対応ブレーカーです。

安全ブレーカー

エアコン専用の安全ブレーカーであれば、基本的には切替可能なものがついています。
寝室や子供部屋の安全ブレーカーについては、100V専用のこともあるので、しっかりと確認をしましょう。

まとめ

  • エアコンの電圧切替は事前確認が重要
  • 確認を怠ると思わぬ事故を招く可能性がある
  • まずは正しい知識を身につけるべき