お掃除機能付きエアコンだから、掃除をしなくても大丈夫。それは、大きな間違いです。
自宅のエアコンには自動お掃除機能がついているはずなのに、吹き出し口を見るとカビが発生していた。そのような経験はありませんか?
実は、お掃除機能付きのエアコンでも、通常のエアコンと同じように汚れはつきます。
自動で掃除するはずなのに、なぜ汚れがついてしまうのか。その理由と対策についてご紹介します。
- エアコンの吹き出し口に黒いカビが生えている
- エアコンをつけると嫌な臭いがしてくる
- エアコンクリーニングを頼むべきかどうか迷っている
このような疑問やお悩みがある方は、この記事をご覧ください。
お掃除機能付きエアコンとは
お掃除機能付きエアコンとは、自動でフィルターに付着したホコリやゴミを収集してくれるエアコンのことをいいます。
収集されたゴミは、ダストボックスという箱に溜まっていきます。そのため、ダストボックスに溜まったホコリやゴミは定期的に取り除く必要があります。
一部機種では、ホースを通して屋外へゴミを排出する機能もありますが、実際には排出しきれず、ホース内部にホコリが詰まっています。
汚れがついてしまう理由
私は普段エアコンクリーニングを仕事として行なっていますが、正直にお伝えすると、お掃除機能付きエアコンの方が、汚れが溜まっている印象があります。
自動で掃除をしているはずなのに、なぜ汚れがついてしまうのか。理由は以下の通りです。
カビは除去することができない
お掃除機能付きエアコンの基本的な機能は、ホコリを収集するものです。そのため、カビの発生を抑制することはできても、完全にカビを防ぐことはできません。一部機種では、凍結洗浄という機能も存在しますが、やはりこちらもカビの発生を抑制する程度になります。
ホコリは定期的に取り除く必要がある
ホコリや髪の毛などの有機物はカビの栄養になってしまいます。そのため、フィルターやダストボックスに溜まったホコリを放置しておくと、カビが増殖する元になってしまいます。
半年に一度くらいはダストボックスの埃をとっておくことをお勧めします。
内部が複雑で汚れが溜まりやすい
お掃除機能付きエアコンは、通常タイプのエアコンと比べると、内部が複雑なので、ホコリやゴミが溜まりやすくなってしまいます。先ほどもお伝えしたように、ホコリやゴミはカビの栄養となってしまうので、余計にカビを増殖させてしまう原因になります。
お掃除機能付きエアコンのお手入れ
お掃除機能付きエアコンだからと、お手入れをせずに放置していると、汚れが溜まるだけでなく、故障の原因にもなりかねません。最低限のお手入れは自分でやる必要があります。
ダストボックスのホコリを取り除く
ダストボックスのホコリを取り除いていないご家庭は意外と多いです。理由としては、「お掃除機能付きだから、掃除する必要がないと思っていた。」、「どうやってフィルターを洗えばいいか分からない。」といったようなものが多いようです。
ダストボックスのホコリを放っておくと、カビやダニの増殖に繋がります。必ず定期的にお手入れをしなければいけません。
カビが見えたら業者に掃除を依頼する
吹き出し口にカビが見えていたら、内部はカビだらけになっている可能性が高いです。フィルターを掃除するくらいでは手遅れなので、業者に依頼して、内部を掃除してもらいましょう。
カビ発生を防止する方法
エアコンは使用している限りカビが発生してしまいます。カビ発生を完全に防ぐことはできませんが、抑制することは可能です。
ホコリなどの有機物を放置しない
エアコン内部にはホコリ、ダニ、髪の毛、といった有機物が溜まってしまいます。それらは、全てカビの栄養となってしまうので、放置せずにフィルターの掃除などをこまめに行いましょう。
冷房後は送風などで内部を乾燥させる
冷房をつけると結露が発生します。湿度が高いとカビの増殖を促してしまいます。
エアコンを停止した後は、送風運転をすることで内部を乾燥させ、カビの発生を抑制しましょう。機種によっては、停止後に自動で送風運転をするものがあります。
エアコンクリーニングを定期的に頼む
年に一度を目安に、エアコンクリーニングを頼むことをお勧めします。この時期に頼むの良い。という時期は特にありません。汚れや臭いが気になった時に頼めば良いです。
まとめ
- お掃除機能付きエアコンも通常タイプと同じように汚れてしまう
- 自動お掃除機能とは、ホコリをダストボックスに集める機能をいう
- フィルターやダストボックスの掃除は半年に一度行う必要がある